紫金山天文台、地球近傍天体2個発見

2022-08-04 13:04:44  CRI

 小惑星センターはこのほど、中国科学院紫金山天文台が7月23日と24日、新たに発見した地球近傍天体「2022 OS1」と「2022 ON1」を認めました。この2個の地球近傍天体はいずれも紫金山天文台盱眙地球近傍天体観測ステーションに設けられた地球近傍天体望遠鏡が観測したものです。この望遠鏡で発見された地球近傍天体は合わせて32個に達しました。

 

地球近傍天体「2022 OS1」

 小惑星「2022 OS1」は7月23日に初めて観測され、当時の見かけの等級は20.9で、視運動の速度は0.895度/日、予測直径は230メートルです。また、小惑星「2022 ON1」は同月24日に観測され、当時の見かけの等級は20.5で、視運動の速度は0.681度/日、予測直径は45メートルです。この2個の小惑星の視運動の速度はいずれも小惑星帯をはるかに上回っています。データ共有を通じて駆動した国内外の観測設備による後続観測に基づき、その軌道パラメータが確定されたことで、アモール型地球近傍天体だと確定されました。

 紫金山天文台地球近傍天体望遠鏡は現在、中国において地球近傍天体を観測する唯一の専用設備で、中国が国際小惑星警戒ネットワークに加入しデータを共有する唯一のメイン設備でもあります。(朱、野谷)

 

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