ペロシ米議会下院議長の「台湾訪問」を受けて 外交部が声明を発表

2022-08-03 00:28:01  CRI

 外交部は2日、ペロシ米議会下院議長が中国台湾地区を訪れたことに対し、声明を発表しました。声明の内容は以下の通りです。

 8月2日、ペロシ米議会下院議長は、中国の強い反対と厳正な交渉を顧みず、中国台湾地区を訪れ、「一つの中国」の原則と中米の「三つの共同コミュニケ」の規定に厳重に違反し、中米関係の政治的基礎に重大な衝撃を与え、中国の主権と領土保全を著しく侵害し、台湾海峡の平和と安定を著しく破壊し、「台湾独立」分裂勢力に重大な誤ったシグナルを送った。中国側はこれに断固反対し、厳しく非難する。すでに米国側に厳正な交渉と強い抗議を申し入れた。

 世界には一つの中国しかなく、台湾は中国の領土の不可分の一部であり、中華人民共和国政府は中国を代表する唯一の合法的な政府である。1971年国連総会2758号決議はこれを明確にした。1949年に中華人民共和国が成立して以来、181カ国が「一つの中国」の原則に基づいて中国と外交関係を樹立した。「一つの中国」の原則は国際社会の普遍的な共通認識であり、国際関係の基本的な準則である。

 1979年、米国側は中米国交樹立コミュニケで、「アメリカ合衆国は中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを認める。この範囲内で、米国民は台湾人民と文化、ビジネスおよびその他の非公式関係を維持する」と明確に約束した。米議会は米政府の構成部分として、対中国政策を厳格に遵守し、中国台湾地区との公的往来を一切行わないべきである。中国側はかねてから、米国の議員の台湾地区訪問に反対しており、米国の行政部門はそれを阻止する責任がある。ペロシ下院議長は現在の米議会の指導者である以上、いかなる形、いかなる理由であっても台湾入りし、活動することは、米国と台湾の公的交流を拡大させる重大な政治的挑発である。中国は決してこれを受け入れず、中国人民は決して承諾しない。

 台湾問題は中米関係の中で最も重要で、最も核心的で、最も敏感な問題である。現在、台湾海峡情勢は新たな緊張と厳しい試練にさらされているが、その根本的な原因は台湾当局と米国側が絶えず現状を変えていることにある。台湾当局は「米国に頼って独立を企む」ことを繰り返し、「九二共通認識」を認めることを拒み、「脱中国化」を大いに進め、「段階的な台湾独立」を推し進めてきた。一方、米国は「台湾をもって中国をけん制する」ことを企み、一つの中国の原則を歪曲し、空洞化に取り組んでいる。双方の公的往来を強化し、「台湾独立」分裂活動を後押ししている。これは非常に危険な火遊びであり、火遊びをする者は必ず自分で自身の身を焼く羽目になる。

 中国政府と中国人民の台湾問題における立場は終始一貫している。国家主権と領土保全を守ることは14億余りの中国人民の確固たる意志であり、祖国の完全統一を実現させることは全ての中華の子女の共通した願いと神聖なる職責である。民意に逆らってはならず、大勢に背いてはならない。いかなる国、勢力、人も中国政府と人民が国家主権と領土保全、国家統一と民族復興を実現させるという確固たる決意と断固たる意志、および強大な能力を誤算してはならない。ペロシ下院議長が中国台湾地区を訪れることに対し、中国は必ずあらゆる必要な措置を取り、断固として国家主権と領土保全を守り抜く。これによって生じた全ての結果は、米国と「台湾独立」分裂勢力が負わなければならない。

 中米は二つの大国として、相互尊重、平和共存、対抗回避、協力ウィンウィンという正しい付き合いの道を貫かなければならない。台湾問題は完全に中国の内政であり、いかなる国にも台湾問題を裁く権力はない。中国は米国に対して、「台湾カード」を切り出して「台湾問題で中国をけん制する」やり方や、台湾事務への介入を通して中国の内政を干渉すること、あらゆる形の「台湾独立」分裂勢力への支持や唆し、台湾問題における言行不一致、「一つの中国」の原則への歪曲と空洞化を取りやめ、実際の行動をもって「一つの中国」の原則と中米間の三つの共同コミュニケを厳守し、米国の指導者が約束した「四つのノーと一つの意図せず」(「新冷戦を求めない」「中国の体制変更を求めない」「同盟関係の強化を通じて中国に対抗することを求めない」「台湾独立を支持しない」「米国は中国と衝突することを意図しない」)を確実に履行し、誤った危険な道に沿って歩み続けることをやめるよう厳正に促す。

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