「北斗3号」 120カ国で1億人以上のユーザーにサービスを提供

　中国のグローバル衛星測位システム「北斗3号」は7月31日、運用開始から2周年を迎えました。「北斗3号」は過去2年間で、世界の120以上の国と地域で応用されており、1億人以上のユーザーにサービスを提供しています。管理チームはこのほど、軌道上で運行中の北斗衛星システムに対してソフトウエアのアップグレードを開始しました。

「北斗3号」の概略図

　「北斗3号」の軌道上運行サービス衛星は計45基で、「北斗2号」衛星15基と「北斗3号」衛星30基が含まれています。現在、北斗システムの運行は連続的に安定しており、世界範囲の水平測位精度は約1.52メートル、垂直測位精度は約2.64メートル、速度測定精度は0.1メートル/秒より優れ、時刻配信精度は20ナノ秒より優れています。今回のソフトウエアのアップグレードは約3カ月間続く予定で、主に衛星の軌道上での安定運行性能と異常処置能力を高めるためだとのことです。

　現在、北斗システムに基づく土地の権利確定、精密農業、スマート港湾などのソリューションは、アジア、東ヨーロッパ、アフリカなどの各国の経済・社会の発展に役立っているとみられています。（雲、野谷）