中国科学院海洋研究所、深海甲殻類のゲノム配列を初解読

2022-06-23 11:00:33  CRI

 中国科学院海洋研究所の研究者からなるチームはこのほど、世界で初めて深海甲殻類のオオグソクムシのゲノム配列を解読し、オオグソクムシの体型巨大化と深海の貧栄養環境に適応する独特な分子遺伝メカニズムを明らかにしました。 

中国の科学者が深海甲殻類のゲノム配列を初解読 

 この研究は、深海の軟体動物やシボグリヌムなどの深海生物に続き、深海甲殻類のゲノム配列を初めて報告するもので、甲殻類独特の深海環境適応性の進化と遺伝メカニズムの解明に重要な分子的証拠を提供します。研究成果は生物学のジャーナル「BMC Biology」上で発表されました。 

 オオグソクムシは深海の巨大な等脚目を代表する種で、絶食の最長記録(5年以上)を保持していることで注目されています。そのゲノム配列の解読は、巨大な甲殻類が深海の貧栄養環境に適応する独特な分子メカニズムを明らかにするための重要な基礎を提供します。(Mou、柳川) 

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