中国の「天眼」、初の持続的に活発な高速電波バーストを発見

2022-06-09 12:28:41  CRI

 中国の「天眼」と呼ばれる500メートル口径球面電波望遠鏡(FAST)はこのほど、初の持続的に活発な高速電波バースト(Fast Radio Burst: FRB)を発見し、この成果は北京時間9日に国際的な学術誌「ネイチャー」で発表されました。FRBは宇宙で最も明るい電波の爆発現象で、太陽が約1年間かけて放射するエネルギーを1ミリ秒の間に放出します。

 

 FRBの研究の道のりは長くなく、2007年に世界で初めてその存在が特定され、2016年には爆発を繰り返す最初のFRBが検出されたということです。今回、中国の天眼で初めて持続的に活発なFRBが発見されました。

 この発見を受け、中国科学院国家天文台の李菂研究員チームは複数の国際設備を組織して天地共同観測を行い、電波干渉アレイ、光学、赤外線望遠鏡、宇宙高エネルギー天文台のデータを統合して、活発に活動を続けるFRBを30億光年離れた金属欠乏矮小銀河に位置付け、その近傍領域に現在知られている中で最大の電子密度を持つことを確認し、これまでで2番目のFRBの持続電波源対応体を発見しました。(雲、野谷)

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