袁隆平チームによるスーパー耐アルカリ新型「巨大稲」、生物量は1ヘクタール当たり40トンに

2022-05-25 12:27:55  CRI

 中国で「ハイブリッド米の父」と称された水稲研究者、故袁隆平氏のチームが育成したスーパー耐アルカリ新型「巨大稲」の田植えがこのほど、中国北部の天津市寧河区にある東白荘魚場で始まりました。華北地域の環渤海地区で、アルカリ地上での非遺伝子組み換え「巨大稲」の品種がテスト栽培されるのは今回が初めてです。

 「巨大稲」は高さ1.8~2.2メートルまで成長し、生物量は1ヘクタール当たり40トンに達し、既存の水稲の1.5倍以上になります。一般的な水稲の苗に比べて、「巨大稲」の苗はより太く、水稲栽培に十数年従事してきた農家でさえ、これほど太い苗種を見たのは初めてとのことです。 

 「巨大稲」は、一般的な水稲に比べて、より広い条間が必要で、田植えの過程で、単一株の田植え方式が採用されます。苗の間隔は40センチ前後で、成長に十分な空間が与えられます。 

 専門家によりますと、「巨大稲」はコストが低く、生産量が高く、倒伏に強く、アルカリ耐性に優れるなどの特性を持つほか、稲わらは後に飼料としても活用できます。また、十分な高さを持つ「巨大稲」は、水田の貯水の深さを増やすことができるため、水田内で魚やエビ、カエル、アヒルなどの養殖も期待できるとのことです。(閣、柳川) 

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