中国の衛星測位サービス産業、総生産額が16.3％増の4690億元に＝2021年

　中国衛星測位協会（GLAC）が18日に発表した「中国衛星測位サービス産業発展白書（2022）」によれば、2021年、中国の衛星測位サービス産業の総生産額は前年比16.29％増の4690億元（約8兆9333億円）に達しました。

　現在、中国では衛星測位と位置情報サービス業界の法人数は約1万4000社、従業員数は50万人超の規模を維持しています。中国の北斗衛星測位システムは現在、交通運輸、治安、災害救助・減災、農林・畜産・漁業、都市管理のほか、電力・水利・通信分野のインフラ整備などにも応用されています。 

　北斗システムを利用するナビゲーション機能はスマートフォンやウェアラブルデバイスなどの一般消費者向け製品に標準搭載されるようになりました。また北斗地上型衛星航法補強システムはすでにスマートフォンに導入され、誤差1メートル以下の高精度測位が可能になり、多くの国内都市で最適な走行車線までナビゲーションする試験運用が展開されています。さらに、「北斗3号」のショートメッセージ通信能力を備えた一般消費者向けの携帯電話も間もなく発売されるとのことです。（雲、鈴木）