ルルレモン、粗悪品を上等品として販売　罰金8万1000元、「処罰が軽すぎ」

　カナダのスポーツウェアブランド・ルルレモン（lululemon）の関連会社である露露楽蒙貿易(上海)有限公司が北京市西城区市場監督管理局から8万1420元（約160万円）の罰金を科されるとともに、違法所得2万3431元（約46万円）を没収されました。

　同市場監督管理局によりますと、ルルレモンへの処罰は「中華人民共和国製品品質法」に基づくもので、同社は2021年10月1日から、北京市内の9店舗で問題のある製品の一部（計59枚)を1380元（2万7千円）で販売していたということです。

　「1枚のヨガパンツが千元（約1万9500円）近くするのに、粗悪品を上等品として販売していいの」「品質が悪いのに、粗悪品を上等品として販売して、資金はすべてマーケティングにつぎ込んだのか」「こんなに少ない罰金じゃ痛くもかゆくもない。もっと厳しくできないのか」。ブランド品ならではの高価格にもかかわらず品質は悪いとあって、処罰が発表されると、消費者からは、罰金8万元は軽すぎるとの声が相次いでいます。

　女性用ヨガパンツを例にとりますと、ルルレモンの公式旗艦店での価格が680-1080元（約1万3300-2万1100円）なのに対し、類似のデザインの他ブランドの価格は相対的に低く、価格は100-400元（約1900-7600円）です。

　処罰の報道に対し、同社は5月5日午後、SNS微博（ウェイボー）の公式アカウントで謝罪し、調査と処理に積極的に協力すると表明しています。（Mou、坂下）