ドキュメンタリー「長江の水源地に生きる」3|オオノスリが高圧電線に営巣、電力会社は苦心

2022-04-27 10:24:32  CRI

 オオノスリは大型猛禽の一種です。機敏で狂暴であり、草原地帯の生態系の健全さを示す指標と言われています。猛禽が従来通りに活動していれば、草原でのネズミの大量発生による被害も抑えられます。猛禽の数が安定していれば、草原の自己修復能力は確保されます。オオノスリは高圧送電施設を利用して巣をつくることを好みます。そのために、感電して死傷することや、送電に障害が発生することもありました。電力会社は模索と改良を重ねて、送電用鉄塔に人が作った巣を設置することにしました。絶縁されているので、オオノスリのために安全な生息環境を整え、送電の安全も確保できます。このようにして、工業文明の象徴である高圧送電施設が、新たな生命の誕生の場になりました。

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