「隣国に善をなす」―中国の対周辺国外交理念

2022-04-20 15:46:38  CRI

 習近平国家主席は2013年4月に開催した「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」で初めて、「隣国に善をなし、隣国をパートナーとなす」という周辺国への外交理念を打ち出しました。

 中国は以来、善隣友好の原則を一貫して堅持し、自国の発展によって周辺国に多くの利益を与えることに努力しています。

 2021年12月3日には中国・ラオス鉄道が開通しました。この開通により、鉄道がほとんどない内陸国のラオスにとっては夢だった「陸上輸送でつながった国になる」が実現しました。中国・ラオス鉄道は、ユーラシア横断鉄道の一部でもあります。

中国ラオス鉄道でラオスのルアンパバーン県内にあるメコン川大橋 

 ラオスのパンカム・ビパワン首相は同鉄道の開通式で万感を込めて「この鉄道は我々ラオスの経済社会の発展を促進し、ラオスに多くの利益をもたらす」と述べました。

 2014年8月にモンゴルを訪問した習近平国家主席は同国国会で演説を行い、中国の「発展の列車」に乗車することを歓迎すると述べました。

 モンゴルのバドラル在中国大使は「モンゴルは友好的な隣国として中国の発展を喜びをもって見つめており、中国という快速な発展する列車に乗車することを希望している」と述べました。

 ベトナム共産党中央委員会のレ・ホアイ・チュン対外部長は「ベトナムは中国が提案した『一帯一路』構想やアジアインフラ投資銀行(AIIB)などを歓迎している。あらゆる分野とレベルで、中国と実りある交流と協力を推進していきたい」と表明しました。

 2011年11月には中国とASEAN(東南アジア諸国連合)が「包括的な戦略パートナーシップ」を宣言しました。今年1月には、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定が発効し、人口が最も多く、経済規模が最も大きな自由貿易圏が出現しました。

 タイのチュラロンコン大学ASEAN研究所のピティ・スリサングナム所長は「中国とASEANは30年来、多くの分野で協力を展開し、試練に対応しつつ友情を固めてきた」との見方を示しました。(ジョウ、鈴木)

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