中国の「北斗」衛星測位システム、産業規模が約8兆円に

2022-04-14 10:54:18  CRI

 「北斗」衛星測位システムは中国が独自に開発・運用する衛星測位システムで、全世界のユーザーに位置情報やナビゲーションなどのサービスを提供しています。「北斗」衛星測位システムは1994年に開発を開始し、2020年7月に「北斗3号」グローバル衛星測位システムが本格的に運用されるまで、27年かかりました。現在、計45基の北斗衛星が軌道上で運行し、産業システムがほぼ形成され、海外市場もある程度の規模を持つようになりました。

△中国北斗測位システムの略図

 中国国家発展改革委員会の報告書によると、2020年末までに、中国の衛星測位産業の規模は4000億元(約7兆9000億円)を超えました。2021年末までに、北斗測位機能を持つ端末製品の保有台数は10億台/セットを超え、北斗システムを搭載した車は790万台以上に達し、鉄道分野で利用されている各型式の北斗端末は約8000台、北斗システムに基づく農業機械用自動運転システムは10万台/セットを超えたということです。 

 この他、一般向けの応用分野で、医療・保健、感染症対策、遠隔監視、オンラインサービスなどの運営サービスの生産高は約2000億元(約3兆9000億円)に達しました。2021年、中国国内のスマートフォン出荷台数のうち、北斗対応機種は3億2400万台を超え、全体の94.5%を占めました。(ZHL、野谷)

 

 


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