アジア一の大水深ジャケット「海基1号」、設置に成功

2022-04-12 15:09:54  CRI

 中国海洋石油グループは11日、中国が独自に設計・建造したアジア一の大水深ジャケット「海基1号」が南海東部の珠江口盆地海域で海中投下に成功し、正確に所定位置についたと発表しました。

 「海基1号」は全高302メートルに達し、エッフェル塔とほぼ同じ高さで、世界でトップ10にランクインし、アジアでは初の300メートル級の大水深ジャケットです。海中投下の作業地点は香港から南東に200キロ余り離れており、水深は約284メートルで、水深300メートル近くの海域に固定式のジャケットタイプのプラットフォームが設置されたのは国内初となります。

 ジャケットタイプのプラットフォームは世界で最も広く利用されている海洋石油・ガス生産施設です。ジャケットは「台座」に相当し、巨大なプラットフォームを洋上に持ち上げています。「海基1号」は100年に1回発生する程度の過酷な海洋状況に基づき設計されています。プロジェクトチームは南海の極めて強い内部波や、超大型構造物の正確な海中投下・位置合わせといった一連の世界的な難題を攻略し、十数件の新技術を駆使しました。 

 「海基1号」は中国陸豊油田群エリア開発プロジェクトの陸豊15-1油田に用いられることになっています。今後、中国海洋石油グループはプラットフォームの洋上突出部分のブロック設置と調整作業を行います。プラットフォーム全体が完成すれば、中国海上原油生産プラットフォームの重さの記録が更新されることになります。陸豊油田群エリア開発プロジェクトのピーク時の年間原油生産量は185万トンに達し、広東・香港・マカオグレーターベイエリアの経済成長に新たな原動力を注ぎ込むことになるとみられます。(ZHL、野谷)

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