米覇権主義にみる多重のルーツ

2022-04-12 22:22:42  CRI

 中国社会科学院・習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想研究センターの魏南枝特約研究員は8日付の「人民日報」に、「米国覇権主義にみる多重のルーツ」と題した論説を寄稿しました。論説は、米国は20世紀以降、その覇権的地位を守るためあらゆる手段を講じてきたと指摘し、それらの行動の論理には多重のルーツと深刻な影響がみられると指摘しています。

 文章の要旨は以下のとおりです。

 歴史のルーツをみると、民族浄化、アパルトヘイト、奴隷制度、多重差別、民族間紛争などが、米国社会に根深い影響を与えている。

 文化のルーツをみると、米国は地域や民族の文化的差異が大きい国であるが、さまざまな強制的文化改造や排他的・差別的な各種規定を設け、先住民やアフリカ系奴隷、有色人種の移民などを酷遇してきた。

 思想のルーツをみると、米国の対外政策はいわゆる民主、自由、人権などの名の下に、その植民地支配、略奪、虐殺などの行為をごまかし、利益の交換、力による対抗、権力の抑制均衡などの手段によって、世界覇権システムを構築し、強化してきた。

 経済のルーツをみると、国際独占資本集団は、当初から米国経済の中で極めて高い地位を占めていた。中央銀行の役割を果たす米連邦準備制度は、完全に米国政府の下にあるわけではなく、民間の中央銀行である。

 政治のルーツをみると、米国の政治権力と資本権力の間には緊張関係が存在し、米国経済を支配する国際独占資本グループは、グローバルな垂直統合を重視し、世界的な生産交換と競争システムとして発展した。

 論説はまた、「今日の世界は多重の危機に陥り、国際社会が手を携えて共通の課題に対応することが求められている。覇権主義と強権政治を推し進める米国の行為は、人類社会の平和と進歩を脅かし、最終的に他者と自らを傷つけることしかできない」と指摘しています。(Yan、MN)

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