中国初の全域ビニール袋使用禁止の海南省が生分解材料産業の発展を促進

2022-04-11 13:05:28  CRI

 2150箱の使い捨て型生分解可能プラスチックボックスが近くスペインに向かって運ばれる予定です。これら弁当箱は中国の海南自由貿易港が2018年に設立されて以来、海口市で初めて生産された欧州規格に合致する生分解性製品で、今回が輸出第1陣となります。

 2020年12月1日、中国の最も南に位置する海南省では『分解不能な使い捨てプラスチック製品を禁止する規定』の実施が始まりました。中国初の全域で従来のビニール袋の利用が禁止される省として、海南省は一連の措置を講じて、生分解材料産業の発展を促しています。

2020年12月 客に生分解材料のビニール袋を勧めた海口市スーパーの従業員

 主力業務の年間収入が1億元(約19億6000万円)、3億元(約58億7000万円)、5億元(約97億9000万円)、10億元(約195億800万円)を初めて超えた生分解材料の生産企業に対し、それぞれ100万元(約1957万8000円)、300万元(約5873万5000円)、500万元(約9789万1500円)、800万元(約1億5662万6000円)を奨励金として支給します。農産物などの自由市場については生分解材料で作られたビニール袋などの調達費を抑えるため、省が市場を組織して集中購入を行いました。宅配産業に対して、省は郵便、宅配企業が分解性ビニール袋20万枚以上を購入する場合、20万元(約391万6000円)を上限に1枚につき奨励金0.3元(約6円)を支給する措置を取っています。

 海南省では現在、新設とモデルチェンジを通じて生分解材料生産企業17社が誕生しており、年間生産能力はビニール袋4万トン、プラスチックの食器1万5000トンに上り、海南島内のニーズを満たしています。また、海南省は地理環境にふさわしい海水分解性材料の応用と技術研究を行っているということです。(殷、野谷)

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