中国、「スマート発射場」稼働 ロケット燃料充填から打ち上げまでの遠隔操作と無人化が実現

2022-03-31 14:15:28  CRI

 中国初の固体ストラップオン運搬ロケット「長征6号」の改良型が29日、中国中部の山西省にある太原衛星発射センターから打ち上げられ、搭載して打ち上げられた衛星の「浦江2号」と「天鯤2号」は順調に予定した軌道に入りました。今回の打ち上げ任務では、太原衛星発射センター内に建設された「スマート発射場」が初めて稼働し、ロケット燃料の充填から打ち上げまでの遠隔操作と無人化が実現しました。

ロケットの状態を注意深く監視する発射センターの作業員 

  地上作業員は打ち上げの約4時間前にタワーから退避しました。タワーから約2キロ離れた遠隔操作室内で、エアコンやプラットフォームなどの操作担当者がスクリーンを見つめ、ロケットの状態を注意深く監視しました。

太原衛星発射センター内に建設された新発射タワー  

  今回の打ち上げでは、2021年に完成した新発射タワーが初めて使用されました。システム自動操作により、長征6号改良型の液体酸素充填やコネクターの脱落、回転プラットフォームの開放など一連の操作が順調に完了し、ロケットは打ち上げ状態に入りました。

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