北京
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四川省徳陽市広漢市にある長江文明に属する古代中国の遺跡「三星堆」の8号坑でこのほど、竜の形をしてトラの頭のついた青銅像が見つかりました。中国の青銅時代の他の遺跡からは見つかっておらず、SNS上では「来年はとら年なので縁起がいい」との声が多く寄せられています。
青銅像は高さ約80センチで、トラのような頭とトラのような丸い耳をしていますが、長い角があり、体は上を向いて飛ぶ竜のように見えます。考古学者によりますと、像の前には釣り合いおもりがなく、本体が台座を超えているので、安定した重心を保つために他の物体にもたれかかっていた可能性が高いとのことです。その欠けた部分はどこにあるか。像から約50センチ離れた所で肝心な手がかりである一体の人面蛇身像が見つかりました。人面蛇身像は両手を四角い台座に置き、体も上向きに反転していて、他の物体にもたれかかってはじめて安定を保てるようになっています。
考古学者によりますと、竜形青銅像と人面蛇身像はもともと一対だった可能性が高く、この推測が正しければ、極めて大きな青銅器が三星堆で新たに見つかったことになります。(Mou、柳川)