北京
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中国初の100万キロワット級洋上風力発電所である三峡陽江沙バ洋上風力発電所
中国初の100万キロワット級洋上風力発電所である三峡陽江沙バ(バは手偏に八)洋上風力発電所は25日、発電設備全体で電力系統への接続を完了し、発電を始めました。
同発電所は中国南部の広東省陽江市陽西県沙バ鎮の南の海域に位置し、総設備容量は170万キロワット、投資総額は約350億元(約6289億円)です。2018年11月に建設が始まり、洋上風力発電機269基が設置されました。
同プロジェクトが完成すれば広東・香港・マカオグレーターベイエリアに年間約47億キロワット時の電力供給が可能で、約200万世帯の年間電力使用量を満たすことが可能になります。また、年間約150万トンの石炭(標準炭換算)、約400万トンの二酸化炭素の削減が可能となります。
現在、中国の主流の洋上風力発電機は近海に設置されており、水深が60メートル未満の近海プロジェクトがメインとなっています。近海の海底に固定される従来の風力発電システムに比べ、同発電所は世界初の台風防止浮体式洋上風力発電機を有しています。浮体式発電機は深海や遠海で良質で安定した風力発電資源を獲得すると同時に、近海漁業およびその他の関連産業の活動に影響を与えない特徴を持っています。
国家エネルギー局の最新データによりますと、現在、中国の洋上風力発電システムの規模は世界トップとなっています。中国が大容量洋上風力発電システムの研究開発、浮体式風力発電機、長距離送電工事など一連の洋上風力発電分野で取得したコア技術は、今後の洋上風力発電システムの大規模な発展の基礎を築きました。(閣、浅野)