北京
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ハンガリーは14日、中国で10億元(約180億円)のパンダ債を発行しました。期間は3年です。2017年、ハンガリーは中国で初めてパンダ債を発行して以来、今回が3回目の発行で、市場初のグリーン事業向けソブリンボンドとしてのパンダ債となりました。クーポンレートは3.28%、応募倍率は1.78倍に達し、海外投資家の比率は40%を占めているということです。
△ハンガリーが中国で約180億円のパンダ債を発行
今回の発行は国際資本市場協会(ICMA)の「グリーンボンド原則」の要求に合致しており、ハンガリーのグリーン資金プールに組み入れられ、ハンガリーグリーンボンド枠組下での適格グリーン支出に用いられます。その目的はハンガリー政府中央予算内の支出に資金または追加融資を提供し、低炭素発展、気候適応を促進し、持続可能な経済発展を促すことにあります。ハンガリーは2050年にカーボンニュートラルを達成することを約束する他、2030年までに温室効果ガス排出量を1990年に比べて少なくとも40%削減することを計画しています。
ハンガリーは中国と「一帯一路」協力文書に調印した初の欧州の国です。近年、両国はグリーン発展分野で緊密に協力しており、11月に、グリーン発展の推進についての了解覚書に調印しました。今回のパンダ債の発行は、両国の持続可能な発展分野における協力の強化を示しています。
パンダ債とは、外国と多国間金融機関が中国で発行する人民元建て債券を指します。今年1月から11月にかけて、インターバンク市場で発行されたパンダ債は計53本で、累計819.5億元(約1兆4600億円)の規模に達し、前年同期比56%増となっています。(ZHL、浅野)