北京
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ロシアのスプートニク通信社の中国語ページはこのほど、同社記者で中ロ関係および中国アジア太平洋地域政策を専門とするウラジーミル・フョードロフ氏の署名入りの「中国はアフリカが最も困難な時期に感染症対策で援助の手を差し伸べた」と題する文章を掲載しました。
文章は、中国の習近平国家主席が中国・アフリカ協力フォーラム第8回閣僚級会議の開幕式で発表したビデオメッセージで、中国とアフリカ協力を発展させるための多くの提案を行ったことは、中国外交におけるアフリカの優先的地位を改めて示したと指摘しました。
同文章は、中国のアフリカに対する以下の援助プロジェクトと承諾事項を列挙しました。
中国はアフリカに10億回分の新型コロナワクチンを追加提供すると約束しました。また、アフリカの医薬衛生分野において10の援助プロジェクトを宣言しました。中国は医療隊員と公衆衛生専門家1500人を現地に派遣します。それ以外にも、中国はアフリカの貧困撲滅と農業を支援するプロジェクト10件を実施し、そのために100億ドルを拠出します。中国はまた、同規模の資金を投じてアフリカの対中輸出を支援します。さらに500人の専門家を派遣して、中国・アフリカ現代農業技術交流モデル事業・共同教育センターや貧困撲滅モデル事業の設立を支援することを約束しました。
同文章は、ロシア科学院アフリカ研究所ロシア・アフリカ関係とアフリカ諸国対外政策研究センターのタチアナ・ジェイチ主任研究員の発言を引用して「これらはアフリカ諸国が中国との貿易でバランスをとり、輸出に占める原材料の比率を減らすのに役立つ。同時に、中国が頼るべきパートナーとしての信頼性を強めるのに役立つだろう」と指摘しました。(ZHL、鈴木)