北京
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国家統計局が15日に発表したデータによりますと、10月の中国経済は全体的に安定しており、持続的な回復と、発展の強靭性を示しています。
国家統計局の付凌暉報道官は、「感染症や洪水などの悪条件にも関わらず、中国の農業生産は安定を保ち、産業とサービス業はショックに耐え抜いて、改善を見せている」と述べています。
10月15日 国家統計局による記者会見の様子
また、全国の秋収穫の食糧は増産が見込まれており、通年ベースの穀物総生産量は6500億キロ以上に達する見込みです。産業の回復スピードも速まり、10月の全国の一定規模以上(年商2000万元)の産業の付加価値額は前年同期比3.5%増加し、前月より0.4ポイント増となりました。ハイテク製造業の付加価値額は前年同期比14.7%増の好調が続き、新エネルギー車、集積回路、産業用ロボットの生産量は比較的大きな伸び幅となりました。なお、サービス業は全体的には回復の態勢を維持しており、10月のサービス業の生産指数は前年同期比3.8%上昇しています。
消費面では、10月の消費財小売総額が前年同期比4.9%増と、前月を0.5ポイント上回り、市況は安定の中にも上昇傾向が見られます。
10月の経済指標では、産業付加価値や消費財の小売総額の伸びなどは、いずれも国際市場の予想を上回っています。
付報道官はまた、「中国の消費市場には十分な回復力があり、消費規模は拡大しており、消費構造は高度化し、消費モデルの革新発展の傾向は変わっていない。経済の回復、雇用の拡大、人々の所得増加、社会保障の段階的な整備を背景に、消費の伸びはしっかりと支えられている」と指摘しました。
また、輸出入も比較的速い成長傾向を維持しており、10月の貨物輸出入総額は前年同期比17.8%増加し、先月より2.4ポイント上回りました。1-10月期の貨物輸出入総額は22.2%増加しています。
なお、今後の経済情勢について、付報道官は「いくつかのリスクと課題はあるものの、中国経済は全体的に安定しており、発展の質が徐々に改善する傾向は維持されるだろう」という見方を示しました。(Yan、鳴海)