北京
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解振華・中国気候変動問題担当特使
中国気候変動問題担当特使の解振華氏は現地時間11月8日、「中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)」記者のインタビューに応じた際、「現在、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)の議事日程はすでに半分を終えた。第1週目の交渉は主に各国の交渉担当者が行い、今週から閣僚級の政治協議に入った。全体として、第1週目の交渉では、各国がそれぞれの立場を一段と明確にして整理し、主要な食い違いが浮き彫りになった。各国が依然としてそれぞれの立場にこだわっていることがわかる」として、今週の閣僚級交渉の課題は非常に困難なものだと予想しました。
一部の国が今世紀末までに世界の気温上昇抑制目標を1.5度に設定することを提案したことについて、解氏は「これが現在の交渉の難点の一つだ」として、「『世界の平均気温上昇を産業革命前の水準から2度以内、かつ可能な限り1.5度以内に抑える』という『パリ協定』の目標は、各国のコンセンサスを得ている」と述べた上で、「中国は今回の会議で目標の再設定のために交渉が行われ、意見の相違が生じて、実際の問題の解決を遅らせることを望んでいない」との考えを示しました。(ヒガシ、坂下)