北京
PM2.577
23/19
世界で株価指数の開発・算出をおこなう大手3社の一つ、FTSEラッセルは29日、世界的な債券のベンチマークであるFTSE世界国債インデックス(WGBI)に中国国債を正式に組み入れました。これに先立ち、中国国債は、ブルームバーグ・グローバル総合インデックスとJPモルガンGBI‐EMグローバル・ダイバーシファイドにすでに組み入れられていることから、世界の3大主要債券指数に採用されたことになります。
英ロンドンに本店を置くスタンダードチャータード銀行のグローバル研究部で中国のマクロ戦略をおこなう責任者の劉潔氏は、「今年の米国債の利回りはマイナス3%、ドイツ国債はマイナス7.8%、日本国債はマイナス9.4%、英国債はマイナス7.3%。一方、現在までに中国国債の利回りはドルで計算すれば6.5%となっている。中国国債はその高い利回りと安定性で数多くの海外投資家を引き付ける優れた投資商品となっている。FTSEラッセルの旗艦指数への組み入れにより、中国の債券市場はより一層整備されたものになる」とみています。
現在、中国の債券市場の規模は120兆元(約2100兆円)を超え、世界第2位に債券市場となっています。中国人民銀行(中央銀行)の最新データによると、今年9月末時点で、海外投資家が保有する中国債券の総額は3兆9000億元(約69兆円)に達しているということです。(鵬、井上)