北京
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北極圏の課題について話し合う会議「北極サークル(Arctic Circle)」が14日から17日にかけて、アイスランドで開かれました。『中国の北極政策白書』で述べられている「氷上シルクロード」の共同建設が再び参加者の注目を集めました。
地球温暖化、北極の氷の溶解の加速化、海水面の上昇により、世界の科学者は測量・観測を行いました。それに伴って商船の北極海通航が可能になり、アジア、ヨーロッパ、北アメリカをつなぐ航路はこれまでに比べ大幅に短縮できる見込みです。このため、中国とロシアの指導者は北極地域に「氷上シルクロード」の共同建設を提案しました。
フォーラムの参加者は、「中国が『一帯一路』イニシアティブを打ち出し、各国の相互連結を絶えず促進しているため、『氷上シルクロード』建設を提案し、促進している。北極航路の開通により、北極経済圏の全体的な成長を促進するほか、世界貿易と水路運輸の局面も大きく変わることになる。2019年から2021年にかけて、世界各国の液化天然ガスに対する需要は大幅に増えており、アジアとヨーロッパの需要が全体の88%を占めている」と述べました。
2021年、ヤマル液化天然ガスの輸送量は北極海航路での輸送が最も多くなっています。一方で、2021年8月、中国企業によるロシアカムチャッカ半島の液化天然ガスステーションの建設が始まりました。このプロジェクトは、ロシアの液化天然ガスをアジアに運ぶことを目的としています。(殷、吉田)