内需拡大の戦略的な基本方針を堅持、強大な国内市場の構築を促進＝商務部長

　中国商務部の王文涛部長は23日、中国が内需拡大の戦略的な基本方針を堅持し、強大な国内市場の構築を促進していくことを表明しました。

　王部長は北京での記者会見で、中国が一貫して内需拡大の戦略的な基本方針を堅持し、強大な国内市場の形成を推進すると示しました。そのうえで、「中国は14億の人口を抱えており、そのうち4億人以上は中所得者で、世界で唯一無二の巨大な国内大市場を形成し、超大規模な市場の優位性を有している。従って、内需は我が国の経済発展の原動力であり、内需拡大は人民のよりよい生活の需要を満たす必然的な要求でもある」と述べました。王部長によりますと、中国は今後、流通の革新を推進し、便利な「15分間の生活圏」を構築し、歩行者商店街の変革とアップグレード、小売業のモデルチェンジとアップグレードを推進していくということです。また、商品市場の革新・発展の推進、農産物のコールドチェーン物流施設の完備、都市部・農村部物流配送システムの健全化、商業貿易流通の標準化建設の推進、商業貿易流通のスムーズ化と便利化に力を入れていく考えを示しました。

　王部長はまた、自動車、家電、飲食、家政などの分野における消費の向上の促進に力を入れている現状を説明しました。都市開発について、中国は5つの都市（上海、北京、広州、天津、重慶）を国際的な消費拠点都市に建設する計画を発表したばかりで、農村では県レベルの商業システムの構築を強化し、消費を促進しています。2020年に、中国の社会消費財小売総額は39兆2万億元に達していて、王部長は「消費が長年にわたって我が国の経済成長の主な原動力となっている」と強調しました。（ミン・イヒョウ、CK）