ウイルス発生源調査についての脅迫は科学を汚すもの

2021-08-09 15:01  CRI

 ウイルスの発生源調査は厳粛で科学的な研究活動です。科学的な態度で、科学に依拠し、科学と医学の専門家によって研究されねばなりません。しかし新型コロナウイルスの発生源調査は少数の国の妨害により、科学からますます遠く離れ、政治ゲームになってしまいました。

 感染症の発生以来、米国は絶えず科学研究の環境を破壊し続け、実直に発言する科学者を脅迫し、ミスリードし、抑圧しています。さらには情報部門の人員にウイルス発生源の調査作業の「引き継ぎ」をさせました。このことは、科学を汚す行いです。

 米国の著名なウイルス学者であり、世界保健機関(WHO)の専門家として今年初頭に中国で新型コロナウイルスの発生源調査を行ったピーター・ダスザック氏が率いる研究組織は、資金供給が停止されました。ダスザック氏本人も西側メディアに中傷され、ウイルス発生源の調査から離れるよう求められました。

 このほか、「実験室漏出説」を非難したオーストラリア国籍の科学者であるアンダーソン氏は、侮辱と脅迫をしばしば受けています。WHOの専門家でロシアのウイルス学者のドミトリー・リボフ氏は、「私を含む複数のWHOの専門家が米国から圧力を受けている。そのような米国人は、ウイルス学者に感染症の真実を語ってほしくないのだ」と述べました。

 また、米アリゾナ大学の生物学者マイケル・ウォロベイ博士は2つの文章に著者として名を連ねました。うち1つは2021年5月に発表されたもので、科学研究者らはウイルスが実験室から漏えいした可能性を重視すべきと主張しました。もう一つの文章はこのほど発表したばかりで、ウイルス学者21人が携わった、ウイルスは自然界に由来するとの見方を示すものです。ウォロベイ博士は、「私の見解は取得する情報によって変化する。特に中国から得た事実によって、かつての誤った考えを訂正した」と述べました。

 ウォロベイ博士の行動と説明は、現状のような甚だしく妨害されている研究環境であっても、科学者が全面的で客観的に研究活動を行ってこそ公正な結論が出ることを裏付けています。(殷、鈴木)

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