4月、中国のCPI(消費者物価指数)が前年同期比0.9%増

2021-05-11 16:44  CRI

 中国国家統計局が11日に発表したデータによりますと、4月のCPI(消費者物価指数)は、前年同期比で0.9%増加しましたが、前月に比べると0.3%下落し、物価の状態は全体的に安定しているということです。

 中国民生銀行の温彬チーフ研究員は、「4月のCPIは、食品価格の前年同期比が引き続いて0.7%下落した。国内の感染症流行が徐々に収まるのに伴い、食品類以外の消費財やサービスの価格が上昇し始めた。中では、交通や通信のCPIが前年同期比で4.9%上昇し、最大の上昇幅となった。CPIは全体的に穏やかなインフレの水準にある」と述べました。

 また、同日に発表された生産者物価指数(PPI:生産者の出荷時点での価格の変動を指数化したもの)によりますと、4月の国内工業生産の回復は安定しており、鉄鉱石や非鉄金属など世界的なバルク商品の価格が上昇し、生産部門価格が引き続き上昇しています。PPIは前年同期比6.8%上昇し、上昇幅は前月より2.4ポイント拡大したとのことです。これについて、温彬氏は「次の段階は、バルク商品の価格はまだ上昇の余地があるが、需給関係の変化を観察する必要がある。世界経済の回復が加速するのに伴い、供給状況がバルク商品の価格の動きに影響する重要な要素となるだろう」と分析しています。(藍、坂下)

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