【CRI時評】ポンペオ長官は、感染症での国際協力を損ねる元凶だ

2020-06-29 20:52  CRI

 虚言を弄しつづけてきた米国のポンペオ国務長官が、最近になり改めて、妙に興奮している。中国の対アフリカ援助は「空虚な約束」などとまくし立て、中国・アフリカ感染症対策特別サミットの成果を中傷したのだ。

 米国と全世界の新型コロナウイルス肺炎の患者発生が依然として高止まりしている緊急事態にあって、ポンペオ長官は感染症対策に力を注ごうとはせず、他者の団結を引き裂こうと挑発を続け、デマを絶えず作り出している。長官は、全世界が取り組む感染症対策での協力全体を駄目にしかねない、「粥に落ちた小さなネズミの糞」とでも言うべき存在に成り下がってしまった。

 感染症がアフリカに出現したことを受け、中国は迅速に支援の手を差し伸べた。中国はアフリカ諸国50カ国以上とアフリカ連合に大量の医療援助物資を送り届け、11カ国に医療専門家チームを派遣した。さらに、専門家によるテレビ会議を30回以上も開催した。訓練活動は400回近くにものぼる。また、アフリカに常駐する中国の46の医療チームは現地において、積極的に感染症対策の作業を展開してきた。

 先日に開催された中国・アフリカ感染症対策特別サミットで習近平主席は、中国とアフリカは力を合わせて健康衛生面での共同体を築き、中国・アフリカ運命共同体をより緊密にせねばならないと述べ、さらに協力のための多くの提案を表明した。提案には、新型コロナウイルスのワクチンの開発に成功すれば、供給の対象としてまずはアフリカ諸国を優先することや、中国・アフリカ協力フォーラムの枠組みの下で、アフリカ諸国の中国に対する無利子借款の債務を2020年末まで免除することなどが含まれる。

 感染症の発生以来、ポンペオ長官は国際社会に対する支援の提供を繰り返し表明した。しかしAP通信の最近の報道によれば、20団体以上の国際支援組織が米国政府に書簡を送り、感染症との戦いの前線で「米国の人道主義支援が少なすぎる」または「支援が受けられないでいる」と訴えた。アフリカ諸国の多くも、米国からのいわゆる「大量の医療支援物資」を受け取っていないと表明している。アフリカ連合の公衆衛生機関であるアフリカCDCのジョン・ンケンガソン局長は、感染症に対抗するための米国からの支援物資について質問された際に、がっかりした様子で「残念ながら、具体的な数字を示すことはできません」と語った。このような「米国式援助」こそが、国際社会を全く顧みない「カラ手形」ではないのか。

 悪名高きポンペオ長官には、もうこれ以上、ピエロのように跋扈しないようお勧めしたい。アフリカ諸国を真心をもって、少しは助けることを考えてみるのはいかがだろう。これまでと同様に不誠実な言動を繰り返していたのでは、「史上最悪の国務長官」の汚名を着せられることになる。しかもその汚名は、永遠に拭い去れないものになる。(CRI論説員)

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