去年は北京に来て初めて過ごした春節でした。春節大晦日の2月17日の夕方、水餃子をご馳走になり、その日の深夜には「春節には絶対欠かせない」と中国の人が言う花火と爆竹を体験しました。そして春節元旦には「廟会(miao hui)」と呼ばれる縁日の市を見に行きました。

     

 春節のひとつの華と言えば、お寺や公園などで開かれる「廟会」と呼ばれる縁日の市です。去年最も人気があったという北京市崇文区の「龍潭湖廟会」に入ると、大きなブタの飾り物が目に入ります。中国の去年の干支は、日本と違ってブタであった。なぜ日本ではイノシシとなったかについては、干支が伝わった当時、日本には家畜化されたブタがいなかったためではないかという説がありますが、果たして本当か、ご存知の方がいらっしゃったら教えていただきたい。

    
 去年の「廟会」のもうひとつの特徴は、開催まで1年半と近づいた五輪関連イベントが多いことでした。スポーツイベント会場には、柔道や重量挙げといった種目の金メダリストたちが招かれ、会場に訪れた人を相手に試合をする催しが行われていました。また北京五輪のマスコットの縫ぐるみが、子供達と握手をしたり、記念撮影に応じたりして、オリンピックムードを高めることに一役買っていました。
    
 日本のお正月に比べると中国の春節は、遥かに賑やかですし、お祭り気分もあると思うんですが、「お正月気分が薄れてきた」と嘆く人が多いです。生活が豊かになってくれば、昔はお正月にしか食べる事が出来なかったアヒルや魚などの肉類を、普段から食べる事ができるので、お正月の有り難みが薄れるのは確かです。

 そんな中、春節の伝統を守り更に活発化するには、ユネスコの世界無形遺産に申請すべきだという意見が出ています。これには、「世界遺産は絶滅に瀕しているモノを対象としているのに、何故、今でも盛んな春節を申請する必要があるのか」といった反論も出ており、具体化するかどうかは先の話ですが、そうした動きは兎も角、爆竹の復活によってお正月らしさがかなり戻ってきたのではないでしょうか。
   
    

糖葫芦

 サンザシまたはカイドウの実を串に刺し、砂糖を煮溶かしたものをつけて固めた菓子。
中国人にとって糖葫芦(タンフールー)は、今でも根強い人気があるんですね。こちらにはたくさんの種類がありますよ。チョコレート系の糖葫芦(タンフールー)もありますね。
  

①小さな穴に砂糖を入れます。

②右手でレバーを回転

③左手を回転させながら絡ませます。

④もう少し待ってね!

⑤ジャ~ン 出来上がりです。

綿花糖(ミエンファータン)

 こんなマシーンで綿花糖を製造するんですね。もちろん手動式です。両手でバランスを取らねばならないので、ある意味職人芸です。出来上がった綿花糖を一目見るや、なんだか日本のわたあめと形が違うような気がしないでもない日本で言うところの綿あめの事です。ちなみに棒の所はスナックでできているので食べられます。製造する機械の方がユニークだったりして。

甘栗

       

 中国の甘栗は日本の甘栗に比べ小ぶりのような感じがします。味に違いはないと思います。ポイントは、やはりできたてかどうかと言う点です。出来立てはとても香ばしくおいしいです。

    たっぷり香辛料をまぶします
そして両側を焼くこと5分ぐらいで出来上がりです

羊肉串

 串焼きと言えば「焼き鳥」をイメージします。しかし、ここ中国では串焼きすなわち羊肉串を意味します。肉が羊なので、ちょっと癖がありますね。それ故香辛料(スパイス)が効いているのでしょうか。
 羊の肉なので、焼き鳥と違いにおいがなんとなく気になるかも。好き嫌いが分かれるかもしれません。好きな人は、この香辛料との絶妙な組み合わせがたまらないと言います。