チョコレートの歴史

 チョコレートの原料であるカカオ豆は、4000年ほど前にすでに南アメリカで栽培されていました。

1300年前、マヤのアメリカ先住民はあぶったカカオ豆でチョコレートという飲み物を作り出しました。

ココアを見たヨーロッパの第一人者はコロンブスでしたが、彼はそれにあまり興味がありませんでした。

1522年、スペインの探検家は南アメリカからカカオの種を持ち帰り、スペインで栽培に成功しました。その後、スペイン人は水と砂糖をココアの中に入れて煮込み、香ばしくて甘い液体を作り出しました。それが最初のチョコレートで、宮廷の高官たちに愛飲されるようになりました。まもなく、ココアはヨーロッパの名物となりました。最初は値段が高かったのですが、機械で作られるようになってからは値段が下がり、一般の市民も買えるようになりました。

1765年、初めてのチョコレートの工場がアメリカで建てられました。

そして、1828年、オランダの科学者がココアの粉の製造に成功したことから、「噛んで食べるチョコレート」がこの世に生まれました。その20年後、スイス人は今のチョコレートと余り変わらない固体のミルクチョコレートを作り出しました。

現在、チョコレートは世界各地の人々に好まれ、十億ドル以上の大産業となりました。(編集:ラン)