清明節の紹介 

清明節は中国の24節気の一つです。24節気は四季のそれぞれ異なる気温、降雨などの変化を暦の上で表しています。昔の農民はそれに従って、農作業の日程を作りました。清明節になると、気温が高くなり、降雨量が多くなります。この季節は田植えなどにいいです。ですから、中国では「清明節のころから、スイカや豆の種をまく」、「植樹造林なら、清明節が一番」などの言い方があります。節句は農業と密接な関係があるというわけです。

しかし、清明節は、他の節気とは少し異なります。節気は気候変化のシンボルですが、清明節は祝日でもあります。祝日には風習や記念などの意義が含まれています。

清明節は中国の伝統な祝日であり、最も重要な祭日でもあります。この日は、祖先のお墓参りをする日です。漢民族と中国一部の少数民族の人々はほとんどがこの清明節にお墓参りをします。

中国の風習では、お墓参りのとき、人々はお酒、米飯、果物、などの食べ物と紙幣を持っていきます。それから、食べ物を祖先のお墓に捧げて、紙幣を燃やします。また、お墓に新しい土を入れます。新しく生えてきた枝を墓にさした後、お墓の前にひざまずきます。最後にお酒を飲んだり食事をしたりします。

清明節はまた「踏青節」とも言います。清明節は西暦の44日から46日頃ですが、この時期は春めいてきて出かけるには最適。それを古代の人たちは「踏青」と表現したのです。ですから、毎年この季節になりますと、多くのスポーツ行事が行われます。

今もまだ、清明節には、祖先を祭り、なくなった家族に哀悼の思いを表す風習が残っているのです。(03/29 翻訳:殷絮)