王毅外相は21日、国連総会が開催されている米国のニューヨークで、BRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカの新興5カ国)外相会合に参加しました。
会合で、王外相は「先ごろ閉幕した第9回BRICS首脳会合は成功を収めた。5カ国のトップが戦略的かつ全体的な見方から、より緊密、より広範囲、より全面的な戦略的パートナー関係の樹立を決めた。経済・政治・人文という3分野で実務的な協力を進め、『BRICS+』というモデルを効果的に推進し、次なる『黄金の10年』を切り開くことで意見が一致した」と述べました。
王外相は、また「当面の主な任務は、会合の成果を実行し、トップの共通認識を実際の行動に移すことだ」とした上で、「BRICS各国は世界の平和や発展を維持する上で重要な力である。朝鮮半島の核問題や、シリア、アフガニスタンの問題などの政治的な解決を目指していく。世界経済の成長のエンジンとして、多国間の貿易体制を維持し、マクロ経済政策の調整を進め、グローバルガバナンスの改革を推進して、持続可能な開発のための2030アジェンダや地球温暖化対策の『パリ協定』を実行する。各国とも、国際問題の処理で国連の中心的な役割を維持し、国や地域の問題で協調性をとり、『BRICSの声』を一段と発していく」と強調しました。
各国の外相は、議長国として中国が果たした役割を評価しました。また、各分野で協力をさらに進めて、他の新興国や発展途上国と協調し、世界の平和維持や発展により大きく寄与していきたいと述べています。
会合終了後、5カ国の外相がそろってコミュニケを採択しています。(藍、森)