元代建築

中国国際放送局

  
元代(紀元12001368年)の中国は中国が蒙古族の統治者から創設した領土広い軍事帝国であった。しかし、この時代には中国の経済と文化の発展が非常に緩慢で、建築の発展もほぼ停止した状態で、大部分の建築様式も簡単かつ素朴である。

元代の都・大都(今の北京北部)の規模が最も広く、明と清の時代の皇宮はその規模の広さと建築系統を受け継いでいた。これまで保存されてきた元の時代の建築、北京北海の琼島には当時の勢いが残っている。

元の時代の統治者が宗教を非常に重んじたことから、この時代の宗教建築はたくさん造られ、特にチベットから伝わってきた仏教が広められ、チベットだけでなく、他の地区でもラマ教寺院が現れてきた。北京の「妙応寺白塔」は元の時代のラマ塔で、ネパール人の設計により建築されたものだという。

元の時代の木造建築は相変わらず宋の時代の伝統を受け継いだが、経済の落ち込みや木材不足などにより、その規模と質は宋の時代のものとは比べものにもならず、特に北方地区では、寺院の建築様式もいっそう簡素化された。山西省の永済県で建造された永楽宮は当時の著名な道教の寺院であり、その建築風格は宋の時代の建築伝統をよく保持している。

図:白塔寺