『虎将情仇美人恩』
中国国際放送局
 

九宝蓮は隠居した侍医・周洪徳の家伝の宝物で、万病に効くとされていた。

周洪徳には、洪水におぼれていた所を救い出した寥仲平という養子がいた。

ある日、皇帝の母が謎の病を患い、薬が見つからないことを耳にした周は、息子の兆年と養子の仲平に九宝蓮を持たせ、都に行かせた。しかし、道中、仲平は周への恩を仇で返し、兆年を崖から突き落とし、九宝蓮を奪い、一人で皇太后の病気を治した。

仲平は一万世帯の諸侯を与えられ、故郷に錦を飾ったが、家族には、兆年は足を踏み外し、溺れ死んだと嘘を言った。さらに、口止めのため、仲平は周家に火をつけ、義理の妹・婉清を強引に妻にしようとした。婉清はそれを嫌い貞操を守るため、川に入水してしまう。

周一族は火の海から逃げ出したが、周洪徳は思わぬ災い連続に病に倒れてしまう。借金を抱えてた一家を救うため、兆年の嫁・淑嫻はやむを得ず、辺境の要衝で武将をする熊業夢の後妻となる事を決める。式の当日、辺境で突然兵乱が生じたため、業夢は皇帝の命令を受け、出陣することになる。業夢は幼い息子・熊河恩を淑嫻に託して立って行った。 

八年後、淑嫻は実の子の周小平と継子の熊河恩を一人で育てた。二人は、秋の科挙試験に共に合格し、都で官僚の役についた。

八年前の入水後、幸い助けられた婉清は、告訴のため都に入り、甥と再会する。

一方、周兆年のほうも助けられ、後に飛虎山の首領となっていた。兆年は、ある戦いで偶然出会った熊業夢と義兄弟の契りを結ぶ。凱旋後の祝宴で、兆年は思いがけず熊家で妻の淑嫻と再会。

その後、二人の男が一人の妻を、二人の子どもが一人の母を奪い合う事態になり、とうとう各々が皇帝を前に往事を語ることになった。

これでようやく真相が明らかになり、寥仲平は法の刑罰を受けた。婉清は業夢の妻となり、周家一家もやっと昔どおりの家族団らんを迎えられたのだった。