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 WHO、MERSは人から人への持続的感染力が低い

2015-06-06 14:11:36     cri    

 スイスのジュネーブに本部を置く世界保健機関(WHO)のクリスチャン・リンメア報道官は5日、重症急性呼吸器症候群(SARS)と比べて「現時点で中東呼吸器症候群(MERS)は人から人への持続的な感染力が低い」として、「過剰の不安を抱える必要はない」と人々に呼び掛けました。

 リンメア報道官は、「MERSとSARSのウイルスは同じコロナウイルスの仲間だが、現時点でMERSウイルスは直接的な感染方法で広がっており、次々に人から人へ感染する傾向がない」としています。

 リンメア報道官はまた、「現在、中国と韓国は、感染の疑いがある患者に対する診断と隔離治療、および患者と接触した人への追跡と隔離観察など、必要な対策を講じている」とした上で、自ら隔離観察を行う人に対し「14日間観察する」とのアドバイスを与えました。さらに「現時点で、WHOは観光客に対する水際検査や渡航制限などの対策を実施することを勧めない」と述べました。

 一方、中国疾病予防コントロールセンターが5日に発表したところによりますと、同センターのウイルス感染症所と恵州市疾病予防コントロールセンターは合同で、中国初のMERS感染症例のウイルスに対するDNA配列の解析を完了したということです。その結果、これまでにウイルスの感染力が強まる明らかな徴候はなく、ウイルスゲノムにおける一部の遺伝子の変異と組替えについて、その生物学的な意味を分析しているところだということです。(洋、林)国際・交流へ

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