中国人民解放軍の孫建国副参謀総長は31日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で演説し、中国の立場や主張を改めて説明しました。
孫副参謀総長は、中国が提唱している「人類の運命共同体の構築」や中国の平和発展路線を説明し、南海問題における一部の国の誤った言論を批判し、防衛安全協力を強化する重要性を強調しました。
中国政府と軍による世界と地域の安全と安定のための取り組みについて、孫副参謀総長は「1990年以降、中国軍は3万人余りを派遣し、国連の24の平和維持活動に参加してきた。派遣人数は安保理の常任理事国の中で最多となった。また、フィリピンを直撃した大型台風の被災地における救助活動やマレーシア航空の不明機の捜索、エボラ対策、モルディブへの飲料水の緊急支援など、中国の軍隊はいずれも即時に人道主義に基づいた援助を提供してきた」と述べました。
国境を越えた援助の対応について、孫副参謀総長は、自分たちの主観で決めるのではなく、事実そのものが是か非かで判断することを各国の関係部門に期待するとしました。
また、孫副参謀総長は、関係国と引き続き防衛安全の協力を検討するため、中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)国防相特別会議と第6回香山フォーラム(中国軍事科学学会が各国の防衛担当者や民間シンクタンクを招いて開催するフォーラム)を開催することを明らかにしました。(鵬、高橋敬)国際・交流へ
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