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「イスラム国」など過激派組織の頻繁な活動を背景に、第14回アジア安全保障会議(シャングリラ対話)に参加した各国と地域の代表は30日、テロ取り締まりにおける提携という議題をめぐり、テロ対策における協力の強化を相次いで表明しました。
インドのシン国防相は同日行われた二回目の全体会議で演説を行い、「近年、アジアの安全脅威は数においても形においても増え続けている。その上、これまで以上に破壊性が強く、より複雑でより分散的になっている。こうしたことから、アジア諸国にせよ、域外の国々にせよ、新たな形で提携しそれらの脅威に対応せざるをえない局面になっている」と話しました。
その上で、「テロリストはすでにインターネットを含めた新しい技術をマスターし、暴力でもってわれわれの生活と経済をかく乱し、麻薬の密輸によって資金を獲得している。各国は力をあわせてそれらを取り締まっていく必要がある」と訴えました。
同日午後に行われたフォーラムの中でも、中国、アメリカ、カナダなどの代表もテロ取締りについて討論しました。
中国国防大学の鹿音副研究員は席上で、「テロ組織の発展はスピーディかつ拡大という新たな段階に入っている。新しい形のテロの脅威も顕在化しており、国際テロに対する取締りが厳しい局面に直面している」と指摘しました。鹿副研究員は「中国も国際テロリストの被害国で、中国としては相互尊重や平和などを踏まえた上で国際社会とともにテロの取り締まりに当たっていきたい」と話しました。
アジア安全保障会議は、ロンドンに本部があるシンクタンク・英国国際戦略研究所(IISS)の主催による多国間フォーラムで、シンガポールのシャングリラホテルで毎年開催されていることから、「シャングリラ対話」の名として知られています。(Yan、高橋敬)国際・交流へ
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