朝鮮中央通信の報道によりますと、朝鮮は30日に韓国に提案を出し、7月4日から朝鮮への敵対行為を全面的に中止するよう求めました。さらに、まもなく韓国の仁川（インチョン）で開かれるアジアスポーツ大会の期間中、韓米合同軍事演習の停止を要求しました。

　韓国メディアが朝鮮中央通信の報道を引用して報じたところによりますと、朝鮮は30日、国防委員会の名義で韓国政府に「特別提案」を出し、朝鮮と韓国の関係改善のため、7月4日0時から軍事的敵対行為を全面的に中止し、民族大団結の原則に基づいて決断し、今年2月の韓朝ハイレベル交流時に合意に達した「相互間の誹謗中傷の中止提案」を履行するよう求めました。さらに、まもなく仁川で開かれるアジアスポーツ大会の期間中、韓米合同軍事演習「乙支（ウルチ）フリーダムガーディアン」を停止するよう求めました。朝鮮国防委員会は「特別提案」で、「朝鮮は自主、平和、民族団結の三大原則を踏まえ、北南関係の新局面を切り開こうとしている」としました。

　これに対し、韓国統一省と軍当局はいまのところ何の反応も示していません。韓国メディアは、7月4日は「七・四南北共同声明」発表42周年の記念日に当たるため、朝鮮側の提案がこの日を選んで敵対行為の全面的中止を求めるのは、南北情勢の緩和を図る特別な意味があるとみています。（06/30　Lin、小山）国際・交流へ