中国外務省と国連の共催による情報とインターネットの安全に関する国際シンポジウムが5日北京で開かれました。中国の李保東外務次官はこの開幕式に出席し、インターネットの安全問題における中国の立場や実践を全面的に紹介しました。

　李次官は挨拶で、「情報と通信技術は人類社会の発展に斬新なデジタルチャンスをもたらした一方、未曽有の挑戦をももたらした。国際社会は協力を強化し、ともにインターネット空間の安全・安定・繁栄を維持していくべきだ」と述べました。その後、4つの重要な原則を打ち出しました。第１は平和原則です。各国は"ゼロサムゲーム"の考え方や冷戦時代のイデオロギーを捨て、相互信頼と互恵・平等・協力の新しい安全保障観を構築すること。第２は主権の原則。各国は自国領内の情報通信インフラ施設や情報通信活動に対し管轄権を持ち、自国の国情に相応しいインターネットの公共政策を策定する権利があること。第３は共同管理の原則で、多角的かつ民主的で透明な原則を踏まえ、資源の共有、責任の分担、協力による管理を実現すること。第４は一般的な優遇の原則です。互恵共栄の理念を提唱し、国際協力を通じて"デジタルの溝"をともに乗り越えようというものです。（06/05　Lin、高橋）暮らし・経済へ