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 新華社論評:「東方ナチスを拝むのは歴史の後退を加速するものだ」

2014-01-01 15:01:11     cri    

 新しい一年を迎えるにあたり、日本の安倍晋三首相は12月26日に靖国神社を参拝し、「東方ナチス」をひれ伏して拝み、歴史の歯車を逆転させることを加速していた。

 ファシストが侵略戦争を起こしたことは、人類にとって暗黒の過去だと言わなければならない。この暗黒と醜悪にいかに立ち向かうか、明らかに異なる2つのやり方がある。


1970年12月7日、ワルシャワのユダヤ人殉難者記念碑の前で跪いたブラントドイツ連邦政府元首相

 世界がかつて敬意を払ったやり方:43年前の冬、ドイツ連邦政府のヴィリー・ブラント首相はワルシャワを訪れ、ユダヤ人殉難者記念碑の前で跪いた。

 世界が今横目で見るやり方:あれから43年が経った冬、安倍氏は日本の首相として、第2次世界大戦のA級戦犯が合祀されている靖国神社に胸を張って入り、「日本のために尊い命を犠牲にされたご英霊に対し、尊崇の念を表し、み霊安らかなれと手を合わせる」と公言した。彼が言ういわゆる「英霊」には、中国侵略戦争と太平洋戦争を画策した張本人の一人である東条英機、偽満州国を画策した主要人物の土肥原賢二、及び南京大虐殺を起こした首謀者の松井石根が含まれている。

 ブラント元首相は第2次世界大戦中、海外に亡命し、反ファシズム戦争に参加し、個人として恥じるところが一つもない。しかし、それにしても、彼は、「こうするべきだがしなかった人たちの代わりに跪座した」とし、胸襟磊落の中にある責任感を見せてくれた。


靖国神社参拝の安倍晋三首相

 一方、安倍氏は第2次世界大戦のA級戦犯である岸信介の孫であり、普通の人ならこれを恥ずかしいと思うこのような「歴史的負担」に対し、「私の政治DNAは岸信介から受け継いだ」と自慢げに公言した。

 ブラント氏が跪き、ドイツ連邦の指導者として、国を代表し第2次世界大戦で犯した罪を認めると同時に、全世界に向けて謝罪した。その後、1995年、ドイツの首相を務めていたコール氏はイスラエルを訪問した際、ユダヤ人殉難者記念碑の前で跪いて、改めてドイツを代表して被害者達に謝罪した。

 一方、安倍氏が「東方ナチス」を拝む言動は、一人だけのことではない。安倍政権には多くの右翼政治家が集まっている。その中には数ヶ月前にドイツのナチスにまねて、「静かな憲法改正」を公然と提案した麻生太郎氏らが含まれている。麻生氏のこのような世界を驚かす言動に対して、いかなる正常な政権ならこのような大臣がいることには恥ずかしいと思うだろう。しかし、安倍氏の庇護を受けた麻生氏は謝罪もせず辞職もせずに、平穏で無事だった。

 2013年は、ヒトラー政権樹立80周年である。ドイツのメルケル首相は、「ナチスの罪悪な行いに対して、ドイツは永遠に責任を負うべきである。このような反省は代々伝わるべきだ」と明らかにし、さらに「被害者の運命を思いだすたびに、悲しみに満ち、はなはだ恥ずかしいと思う」と語った。

 2013年は、日本の全面的な中国侵略戦争発動76周年である。安倍氏はどのようにその態度を示したのか?盧溝橋事件記念日の当日、日本の侵略戦争に対する歴史認識を聞かれた際、安倍氏は、「各国がそれぞれ自国の歴史に誇りを持ち、互いに尊重しあうことは重要だ」と公言した。このような人々を驚愕させる政治家には、最低限のモラルと羞恥心があるものか?

 ブラント元首相は跪いた。しかし、その時から、ドイツ民族は精神面で立ち上がり、欧州諸国及び世界各国と手を携えて協力し、国際社会から尊敬・信頼される新しい時代へとまい進した。2005年、ドイツのテレビ局が行った「最も偉大なドイツ人」の投票では、ブラント氏が第5位にランクされた。

 安倍氏は立っている。しかし、靖国神社に入って「東方ナチス」を参拝し、第2次世界大戦被害国の国民の感情を踏みにじった時点から、自らを永遠の政治的道化師に位置づけた。

 ドイツのザイベルト政府報道官は12月30日、「すべての国が20世紀の悲惨な戦争に対して、真摯に向き合わねばならない。歴史を正視できたこそ、各国と共に未来を構築できる」と述べた。

 「真摯」に「正視」できなければ、安倍政権は他国と共に未来に向けることができず、誤った道からますます遠くへ後退し、自ら掘り下げた落とし穴にますます落ち込んでいく。極度に歪曲した歴史観を持つ安倍氏は日本を歪んだ帰らぬ道へと導いている。

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