ウクライナの首都キエフの中心部で1日、EU・欧州連合との連合協定署名を見送った政府に抗議する数十万人の市民がヤヌコビッチ大統領の辞任を要求するデモに参加し、全国にゼネストを呼びかけました。一部の国家機関がこの日のデモで被害を受けています。

　ウクライナ国営通信社の報道によりますと、キエフ裁判所が1日、来年1月7日までキエフ市内の主要広場と街頭での集会を禁止する市政府の申請を許可しましたが、数十万人の市民がキエフ市中心の独立広場やヨーロッパ広場などでデモ行進をしたということです。

　デモ隊はこの日の正午、警察が設置したバリケードを乗り越えて独立広場に入り、広場の中心で巨大なEUの旗とウクライナの国旗を並べて掲げました。一部のデモ参加者は大統領官邸周辺の道路で、石や火炎瓶を警察官に投げつけ、治安部隊は数十発の閃光手投げ弾と発煙弾を発射しました。衝突で少なくとも警官100人が負傷しました。（Yin、大野）国際・交流へ