外界は中国経済の前途に懸念を示していますが、28日に国務院により中国の経済と社会の発展に関する報告が発表されました。報告は、「現在、中国の経済発展は基本的に好調であり、依然、重要な戦略的チャンスに恵まれている。今年の経済と社会発展の主な予期目標は実現可能だ」としています。
28日、北京では引き続き全国人民代表大会常務委員会の定例会議が行われ、国家発展改革委員会の徐紹史主任が今年の経済と社会発展の計画の実施状況を報告しました。
徐主任によりますと、今年に入り経済と社会発展は良いスタートを切りましたが、国内外の環境があまりにも複雑で、経済の安定的な発展を維持するには、いまだ厳しい情勢にあるということです。
また徐主任は、経済と社会発展が直面している課題として、財政の歳入と歳出の不均衡、金融分野の潜在的なリスクの増加、不動産価格の高騰、一部の業種での雇用問題、食品と薬品の安全、一部地域で生じているスモッグ、飲用水の安全と重金属による土壌汚染などの問題を具体的に挙げました。
そのうえで徐主任は「工業化と都市化の発展には巨大な内需の潜在力がある。各分野での改革が進むにつれて、マーケットには活力と創造力が現れている。特に一部地域、産業界、各業界と企業は、マーケットの変化に積極的に対応し、自主的な革新を通じて、リスクに対応する能力を強化し、さらに勢いのある発展ぶりを見せている」と述べました。(任春生、吉野)暮らし・経済へ
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |