中国が開発したスーパーコンピューター「天河2号」が17日、世界のスパコン上位500のトップにランキングされました。これは中国のスパコンにとって、2年半ぶりにトップに返り咲きしたことになり、スパコンのハードウェア、ソフトウェアおよびアプリケーションなどにおける中国の総合的な研究の実力が著しい発展を成し遂げたことを意味しています。
スーパーコンピューターは国の科学研究の基礎的なツールで、経済、科学技術など一連の重要なチャレンジを解決するためい重要なツールを提供し、総合国力の向上にとっても戦略的な意義があります。
数多くの内外の専門家は、「天河2号」のもっとも目を引くところが「自前開発」にあると強調しています。また、現在はまだインテルのチップが使われているものの、将来、中国自前のチップの搭載ももはや夢ではありません。
2010年、「天河1号」が米日の独占を破り、スパコン「トップ500」にエントリーしました。今回の「天河2号」は計算速度では2位に倍近く差をつけ、絶対優勢でトップの座に輝きました。世界のスパコン分野で熾烈な競争が繰り広げられている中、中国が2回にわたってトップの座につくことができ、しかも、2位以降と大きな開きをつけているということは、この分野における中国の成果が決して一時的なものではなく、中国がすで世界のスパコン先進行列に着実に仲間入りしたことを物語っています。
しかし、喜ばしい反面で世界のスパコン陣営の実力分布には何ら変化も起きていないことに留意すべきです。つまり、第一陣がアメリカで、中国、日本、イギリス、フランスとドイツが第二陣の中で争うしかないという現状です。これについて、中国科学院コンピューターネットワーク情報センタースパコンの遅学斌主任は、「いまだ数多くの部品はアメリカに頼っているので、我々はアプリケーションなどでの投資をより重要視すべきだ」と話しました。
中国はこれまでにスパコン「トップ500」で2度にわたって登頂したものの、スパコンの数や全般的な実力において、アメリカに追いついて、世界のトップに到達するまでにはまだ長い道のりがあります。(Yan、Lin)暮らし・経済へ
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |