中国外務省の劉為民報道官は19日、北京で、「中国は南北スーダンの衝突がエスカレートしたことに重大な関心を寄せており、両国が直ちに衝突を停止するよう再び呼びかける」と語りました。
南スーダンは昨年7月、スーダンから独立した後、双方は境界線や石油資源など、数多くの問題で食い違いが残っています。最近、南北スーダンの衝突がエスカレートしており、スーダンのバシル大統領はこのほど、南スーダンへの開戦を宣言し、南スーダン与党のスーダン人民解放運動(SPLM)の現政権を覆すと公言しました。
こうした動きを受け、劉報道官は当日の定例記者会見で、「双方とも相手の主権を尊重し、大所高所から冷静さと自制を最大限に保ち、相互信頼を深め、国際社会の斡旋と努力に積極的に協力し、協議と対話をいち早く回復して、情勢が早く緩和できるよう歩み寄るべきだ」と求めました。また、「中国は双方の矛盾の解消に向け、数多くの努力を払ってきた。今後も国際社会と共に、平和協議が行われるよう説得を続けていく」としました。
これに先立ち、中国は南スーダンのキール大統領がこの23日から中国を訪問すると発表しました。これについて、劉報道官は「これまでのところ、計画変更の情報は受けていない」としています。(Yan、小野)国際・交流へ
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