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 元宵節には元宵を食べ団らん

2012-02-06 16:02:00     cri    

1. 元宵節と春節

 旧暦の1月15日は元宵節です。元宵節は新年最初の満月の日で、春を迎える夜でもあります。古来から元宵節は春節後の初の祝日であり、春節の終わりを象徴していると言われ、元宵節を祝った後、人々は本格的な活動をスタートさせます。

 昔の元宵節は春節よりも賑やかな祭りでした。皇帝も一般市民も身分に関係なく、お月見をしたり花火を打ち上げたりしました。また、竜灯踊り、獅子踊り、ヤンゴ踊り、高脚踊り、ランタンを楽しんだり、元宵(元宵節に食べるお団子)を食べたりして、中国の「カーニバル」と言ってもいいほどのものでした。

2. 中国の「カーニバル」

 世界の多くの国に「カーニバル」があります。元宵節は確かに「カーニバル」の特徴を持っています。

 特徴1.全国共通のお祭り。

 『隋書・音楽誌』によりますと、隋の時代の元宵節で、出し物を披露する人は3万人、音楽を演奏する人は1万8000人もいて、ランタンを楽しむ人は数え切れないほどだったそうです。唐の時代になると、元宵節は空前の盛り上がりを迎え、唐代中期以降に全国に広まりました。

 特徴2.身分は関係なし。

 元宵節には通常の規則が一切なく、皇帝も国民と一緒にカーニバルを楽しみました。

 特徴3.女性差別がない。古代社会は、若い女性は自由に出かけることは許されていませんでした。しかし元宵節は許され、男女の出会いの場ともなっていました。

 特徴4.犯罪にも寛容。

 窃盗は犯罪ですが、広東省文昌県には元宵節に他人の畑から野菜を盗む風習があります。盗んでいる時に罵られたり、どなられたりするのは吉祥の印とされています。

3. なぜ元宵節に元宵を食べるのか

 元宵を食べる風習は宋の時代に始まり、家族が集まり平和で幸福に過ごすという意味を表しています。中国の伝統な祝日に食べる物が決まっていて、それぞれ意味があります。例えば春節には餃子、端午節にはちまき、冬至にはワンタンなど。これらは全て肉を餡にして包む料理で、内は陽、外は陰を意味し、陰陽の調和を表しているのです。(シンエン、吉野) 暮らし・経済へ

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