中国の温家宝首相の招きに応じて、ドイツのメルケル首相が2日の午前、北京入りし3日間にわたる中国の公式訪問を始めました。

　メルケル首相の中国訪問は、首相就任以来5回目となります。今回の訪問で、胡錦涛国家主席、全人代・全国人民代表大会の呉邦国委員長と会見するほか、温家宝首相との会談を行います。双方は両国関係及び共に関心を寄せる国際問題と地域問題について意見を交わす予定です。

　また、メルケル首相は北京で一連の活動が終了した後、広州を訪れ、温首相と共に両国の投資家による懇談会などに出席します。

　昨年から、中国とドイツの相互訪問が頻繁になり、初の政府間交渉もスタートしました。中国がEU・欧州連合の各国とハイレベルの政府間交渉システムを構築したのは初めてとなります。今年は両国国交樹立40周年という節目の年にあたり、ドイツでは両国の合意の下共同で1年間にわたって「中国文化年」という一連のイベントが行われる予定です。（朱丹陽　吉野）