中国の温家宝首相は9日、国務院西部地区開発指導グループ会議と国務院東北地区伝統的工業基地振興指導グループ会議を招集しました。会議は「西部大開発第12次5ヵ年計画」と「東北振興第12次5ヵ年計画」を討論し、可決しました。国務院の李克強副首相も会議に出席しました。

　会議では「西部地区は依然として中国地域発展のウィークポイントで、いくらかゆとりのある社会建設の難点と重点となる。第12次5ヵ年計画実施期間、西部大開発戦略の実施を地域発展戦略の優先的な位置に置くべきである。特に、インフラ施設の建設を優先的に発展させ、生態づくりと環境保護に取り組み、源から生態悪化の方向を逆転させる。また、循環経済と特色ある産業の発展に力を入れ、国家エネルギーや資源再加工、設備製造業、戦略的新興産業などの拠点を設立する。開放レベルを高め、発展の活力を増強させる」方針を定めました。

　会議では、東北振興を制限する体制やメカニズム、構造の矛盾はまだ根本的に解決されておらず、第12次5ヵ年計画期間に、国家食料安全保障を主要な目標として現代農業を強固にし、発展させる。現代産業体系を整備し、地域革新レベルを向上し、資源型都市の持続可能な発展を促進すると強調しました。（hj、山下）

　暮らし・経済へ