環境保護促進会は7月16日から11月11日にかけて、一年に一度の「国際海岸清掃活動」を行いました。そして、学校、企業、NGOなどさまざまな分野から来たボランティアが香港の43箇所で67回の清掃活動を実施し、5.7トン以上の海岸ゴミを回収しました。

　活動の結果を件数別で見ますと、ビニール袋が香港の最も多い砂浜ゴミとなり、回収された全てのゴミの12.5％を占めるということです。次に多い砂浜ゴミは発泡スチロールボックスとカンバスのゴミで、ぞれぞれ総量の9.6％と7.31％となりました。

　そのほか、今回の活動で回収された建築材料の廃棄物は2857件となり、昨年の1237件から倍増しました。一方、タバコの吸殻の数量は昨年より減少していて、これはタバコの増税と関係があるものと考えられています。

　促進会は「海から回収したビニール袋の件数は2008年から絶えず上昇している。これはゴミ再利用企業への支援不足、香港人のエコ意識の薄さ、公共回収施設の不足などの問題を反映している。大量のビニール袋は魚類を窒息させ、生態環境に大きな影響を与える」と指摘しました。（陳博、小野）暮らし・経済へ