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 花岡基金管理委員会、天津で記念碑建設

2011-11-17 17:09:47     cri    

 花岡基金管理委員会は11月17日に北京で記者会見を開き、天津の「在日受難者烈士陵園」で花岡強制連行・強制労働事件に関する受難者986人を追悼する記念碑を建てる予定を明らかにしました。

 追悼の記念碑は高さ2メートル、長さ20メートルのレリーフで日本軍に強制連行される場面から、強制労働、暴動、中国への遺骨送還、鹿島建設に対する告訴、そして和解、追悼のイベントまで、これまでの全ての過程が刻まれるということです。また周辺に記念園建設の予定もあり、記念園では記念碑のほか、当時の事件現場の近くを流れていた花岡川を模した川や、虐待の場所となった中山寮、拷問を受けた共楽館、暴動を起こした獅子山など歴史的事件の舞台となった場所を再現することが検討されています。記念園の建設では、公正に公開入札を行う予定で、最終的には花岡基金管理委員会と花岡受難者聯合会で方案を決め、建設をすすめる計画です。

 今回の記者会見では、以前からネット上で話題になっていた和解金の受託側である中国紅十字会が、「和解金の5億円のうちの半分の2億5千万円を『手数料』の名目で差し引いた」という報道について否定しました。花岡基金管理委員会の田中宏委員長は、「財務の制度上このような問題が起こるはずがない。昨日紅十字会の財務部でも改めて確認をして、なんの問題もなかった」と述べました。また、「紅十字会は和解金の使用権はない。和解金の使用については、和解精神に基づき、花岡基金管理委員会が花岡受難者聯合会の意見を尊重した上で、花岡受難者聯合会と協議して決める仕組みだ。残金についても、花岡受難者聯合会と十分に協議した上で、使用方法を決めていきたい」と述べました。

 花岡基金管理委員会は花岡基金を管理する上で、受難者と遺族への補償金の支払いや、慰霊、追悼活動、受難者と遺族の子孫への教育費用の支払などを行って来ました。毎年の6月30日は花岡事件の記念日に当たり、受難者や遺族と共に日本の秋田県大館市で慰霊活動を行っています。このほか毎年の8月に南京大虐殺記念館で展示会を開くなど、次の世代の歴史教育に関連するイベントも行っています。(劉睿、吉野)暮らし・経済へ

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