李克強副首相は15日、北京で開かれている中国環境と発展国際協力委員会の年次総会で、「中国は転換と刷新に取り組む中で、経済の安定した比較的速い発展を実現していく」と強調しました。

　それによりますと、今実施中の2011年から2015年までの五ヵ年計画の期間中、中国は経済成長モデルの転換に力を入れ、内需拡大や経済構造の最適化、省エネとエネルギー効率の向上させ、転換と刷新に取り組む中で、経済の安定的、かつ比較的速い発展を実現していきます。

　これについて李副首相は、「中国の成長モデルの転換は、経済のグローバル化の下で行われているもので、世界経済の転換の流れに従い、それを利用しなくてはならない。中国はこれからも開放を拡大する中で内需拡大を図ると共に、国際競争に積極的に参与する過程で、構造を調整し、実力を増強していく。中国は、関連分野の国際協力を強化し、外国の優れた環境保護理念と管理経験を導入することなどで、持続可能な発展事業に寄与していく」との考えを示しました。

　ちなみに、この中国環境と発展国際協力委員会は、国内外の環境分野の責任者や専門家からなるコンサルティング機構で、中国政府に政策提案を行っています。（朱丹陽　中原）