中国の李保東国連大使は30日午後、ニューヨーク国連本部で開かれた会議後の記者会見で「中国は対リビア問題の四つの原則を提示する。そして、この問題において安保理の加盟各国が多くのコンセンサスに達することを期待する。国連と安保理はリビア問題においてそのリーダーシップを発揮するべきだ」と述べました。

　また、「国連と安保理のリーダーシップを発揮することは、中国が提示した対リビア問題四原則の一つであり、つまり、各国や国際メカニズムそれに国際会議の努力もまた、「国連憲章」とリビア問題についてまとまった原則の下で補助的役割を果たすべきである。このほかに、中国は当面のリビア問題への対応について、次の三原則を遵守するべきであると考える。まず、武力衝突を直ちに停止すること、次に、寛容な政治的対話プロセスや和解プロセスと対話を行うこと、また、リビアの主権や領土保全それにリビア国民の選択と意志を充分に尊重することである」としました。

　李国連大使は「以上の原則について安保理の加盟各国はコンセンサスに達した。これらの原則は対リビア問題の次のステップで国際社会の努力に指導的な意義を持つ」とした上で、「中国はアフリカ連合がリビア危機解決のために尽くした努力を支持する」との考えを表明しました。（翻訳：黄競、中原）